「惑星と太陽が近すぎると,当然惑星は太陽の光にのまれてみえなくなる。離れすぎていると反射が弱くてやっぱりみえなくなる。2M1207bは小さ過ぎて太陽のように輝くことができなかったんだけど,残った水素とヘリウムで赤く輝く,惑星としてはスットンキョンな存在と云える。云わば,委員長・控え目・一生懸命でなくちゃいけないプニなメガネっ子が,なぜかいつも朝,遅刻してくるような存在なんだね」「全然わかりません」。
quote:欧州南部の天文台グループが,太陽系外の惑星を初めて写真で捕らえたと公表した。その2M1207bと呼ばれている惑星は赤く光っており(キャッシュ),木製の5倍の大きさ。その惑星は海蛇座付近にあり,200光年ほど離れている。これは太陽系の外にある惑星を,わたしたちが初めて目にした瞬間だ。
「しかしなんだな」「なんだよ」「と云うことは,いままで人間は地球のような惑星を一度もみたことがなかったってことだよな」「太陽系の惑星以外はね」「そんなんでよくもまぁ宇宙人がどぉとかこぉとか云えてたものだな」「まぁそれはそうかもしれんが」「そんなのはメガネをみたことがないのにプニなメガネっ子について語るようなものだ」「ぃゃ,それは違う。なんだかよくわからんけどプニなメガネっ子とやらと宇宙人を同じにするなよ」「案外おんなじような気もするけどな,みたことないし」
「そうは云っても,どうもこの初めてみえた惑星というのも惑星ぢゃないんぢゃないかという科学者もいるみたいね」「せっかくのことに夢のないこと云うね,キミは」「お前さっきと云ってることが違くないか。まぁともかく本当に地球のような惑星を目にみえるようにするには,現在の数万倍ものハイパーな望遠鏡が必要になる。だがそんなものは,あまりに現実的ではない」「宇宙人もプニなメガネっ子も発見することはたぶん不可能なんだな。もしみることができるとしたら,向こうから来るのを待つしかない。かなしいことだ」「きれいにまとめてるつもりかもしれないが,どうしてもそっちに話を持っていきたいことだけはわかるナ」。(「やっぱり隠さずにリンクするべきだと悟ったよ。人間ウソをついちゃいけないね」「迷惑かけるなよ」)
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